JADE PRO/Standardには、(1)全パターンフィッティング/リートベルト精密化による定量分析、(2)RIR法(参照強度比法)による簡易定量の2種類の定量分析機能があります。
定量分析
(1) 全パターンフィッティング/リートベルト(WPF/Rietveld)精密化による定量分析
JADE PROまたはJADE Standard レベル3/2Bで利用できる機能です。 原子関連パラメータにアクセスできるのはJADE PROのみです。相同定と並びJADEの中心機能の1つです。精度が高い定量解析を利用したい場合は、WPF/Rietveld精密化による定量分析機能をご利用ください。WPF/Rietveld法は非常に多くのパラメータを含んでおり、ダイアログで設定できる項目もたくさんありますが、JADE はすべてのパラメータを適切な値に事前初期化するため、ほとんどのパラメータを無視して、精密化を実行できます。
WPF/Rietveld精密化による定量分析の特徴
- RIR法での簡易定量と比べ、高精度で組成などを求められます
- パラメータなどの設定と結果表示はすべて専用のダイアログ上で行うため、わかりやすく使いやすい!
- すべてのパラメータをJADEが適切な値に事前初期化するため、手軽に精密化を実行できます
結晶構造精密化やバッチ処理まで行う場合はJADE PROをご選択ください
結晶構造精密化、WPF/Rietveld精密化のバッチ処理を行うにはJADE PROが必要です。- JADE PROでは「原子関連」タブが表示され、原子関連のパラメータも扱えます。
- バッチ処理機能で複数の測定データを一括処理できます(JADE PROのみ)
(2) RIR法(参照強度比法)による簡易定量
すべてのJADE PRO/Standardの構成でご利用いただけます。 JADE Standard レベル1/2Bでは、相同定は手動での操作となります。組成を求めるだけなら、RIR法による簡易定量も利用できます。JADE PRO/Standardすべての構成でご利用いただけます。