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EViewsユーザ訪問

第7回 EViewsの活用で浮いたマンパワーを利用し、ほかの分析手法も実行!(1)

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 主席研究員 後藤 康雄 様

[リンク:三菱総合研究所のページ]

研究分野:マクロ経済・経済政策

論文・書籍・発行元

・「The Government and the Financial System: An Overview」(慶応大学池尾和人教授との共著、『Public Policy Review』, Ministry of Finance, Japan、2006年)

・「わが国の公的債務管理におけるガバナンスについて」(共著、財務省『フィナンシャル・レビュー』所収、2005年)など

今回は東京・大手町にある株式会社 三菱総合研究所 政策・経済研究センターの後藤康雄様をお訪ねしました。これまで大学という場でEViewsを使った教育や研究に携わるお客様を取材してきましたが、今回は初めて民間企業での取材ということで、当社の講習会にもよくご参加いただく後藤様にご協力いただきました。EViewsとの出会いから、利用方法、自主研究などさまざまなテーマについてお話を伺いました。

マクロ経済ショックの伝播を自主研究

―― 三菱総合研究所 政策・経済研究センターとはどのようなことをする会社なのでしょう? そして後藤様の最近の研究内容を教えてください。

【後藤氏】
三菱総合研究所は、いわゆるシンクタンクと呼ばれる組織です。国内外の企業や政府など幅広いクライアントから、さまざまな調査・研究を受託しています。

そのなかで私の所属する政策・経済研究センターは、マクロ経済を担当しています。それこそマクロ経済全般なので、カバーする領域はとても広いのですが、経済をテーマとする受託研究のほか、当社自身の自主研究も、私の部署の活動の大きな柱となっています。

私の担当は、後者の自主研究が中心です。私の最近の研究内容ですが、経済が激動のこの局面で足もとの金融情勢をどうとらえるべきか、それを受けてこれからの経済はどうなっていくのか、といった経済情勢判断の分析をEViewsを使って行っています。そのほか、日本の産業部門の構造分析も進めています。

―― 自主研究のことを少し教えてください。具体的にどのようなことをご研究なさっているのでしょうか。

【後藤氏】
例えば、金融が実体経済に与える影響について研究しています。実体経済の動きに影響を受けて金融というものが変化していきますか、ただ影響を受けるだけでなく、金融が逆に実体経済に、加速度的な影響を返すだろうというものです。これはすでに歴史のあるテーマですが、こうした金融がマクロ経済で果たす役割を、特に「クレジット・チャネル」という考え方に基づいて、VARモデルなどを利用して研究を行っています。

―― まさに現在の状況ですね。

【後藤氏】
その通りです。研究を始めた当初は、まさかこのような状況になるとは考えもしなかったので、急激な変化に驚いています。もう少しで研究結果がまとまる予定です。非常にタイムリーなトピックになりました。

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