グラフィックス出力の指定

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グラフィックス出力の制御はMONITORSセクションとPLOTSセクションで行います。

 

MONITORSは計算の途中経過を表示するのに使用します。一方、PLOTSは最終的な出力タイプを規定するもので、この場合の出力結果はディスク上に保存されます。

 

FlexPDEは種々の出力タイプをサポートしていますが、主なものを列記すると次のようになります。

 

CONTOUR

等高線プロット。色塗りも可。

SURFACE

3次元曲面のプロット。

VECTOR

ベクトル場のプロット。

ELEVATION

指定されたパス上での値の変化。

SUMMARY

テキストのみによるレポート。

 

プロットの数に制限はありません。またプロットする値としては変数(従属変数)、座標変数、パラメータを正しく組み合わせた任意の数式を指定できます。

 

ここでは

 

等温線
熱流束のベクトル場 k*grad(Phi) のプロット
中央線に沿った温度分布
円周上での法線方向熱流束

 

をプロットしてみましょう。

 

PLOTS

CONTOUR(Phi)

VECTOR(-k*grad(Phi))

ELEVATION(Phi) FROM (0,-1) to (0,1)

ELEVATION(Normal(-k*grad(Phi))) ON 'ring'

 

PLOTSセクションで指定された出力は、FlexPDEが最終的な解(メッシュサイズの動的調整を経てすべてのセルにおける誤差が許容範囲内となった解)に到達した時点で生成されます。これに対し、指定様式はPLOTSと変わりませんがMONITORSとラベリングされたセクションにおいて出力が要求された場合には、計算の途中経過がより高頻度な形で表示されます。

 

PLOTSの出力はスクリプトファイル(ファイル拡張子.PDE)と同名で拡張子が.PG5というファイル中に記録されます。これらのプロットはFlexPDEのVIEWメニューを使って表示させることができます。

 

MONITORSの場合にはファイル出力は行われません。しかしMONITORSの機能はスクリプトの誤りを正し、所定の解が得られるようにする上で大変役に立つので、積極的に活用してください。

 

Note:

FlexPDEには他にもGRIDとかHISTORIESといったプロットコマンドが用意されています。詳細はコマンドリファレンスマニュアルを参照してください。