押出しの設定

先頭へ  前へ  次へ

 

 

上記のような押出しを行わせるには2次元用スクリプトに対し3つの基本的変更を加える必要があります。

 

COORDINATESセクションではCARTESIAN3を指定します。
 
押出しのレイヤ構成を指定するためEXTRUSIONセクションを追加する必要があります。
 
切断面の表示を行わせるためにPLOTS, MONITORSに対する指定を変更します。

 

EXTRUSIONセクションの記法には詳細型と短縮型の2種類があります。どちらの場合にもモデルのレイヤはZの小さい方から大きい方へと積み重なって行きます。

 

詳細型の場合、分割面SURFACEとその間のレイヤLAYERに対しそれぞれ名称を設定します(分割面に対してはその数式も指定します)。

 

Note:

SURFACEという用語に対し2重の意味を持たせてある点に注意してください。プロットコマンドの中ではデータを表示するための曲面を意味します。これに対し押出しとの関連においてはレイヤ間の分割面という意味合いで使用されます。どちらを指すかは文脈から明白なはずです。

 

上記の単純な円柱の場合にはEXTRUSIONセクションの指定は次のようになります。

 

EXTRUSION

SURFACE 'Bottom'      z=0

LAYER 'Everything'

SURFACE 'Top'         z=1

 

頂部と底部の分割面(平面)に対し名称とその数式が指定されています。この分割面間のレイヤがドメイン全体に対応するため、ここでは 'Everything' と名付けられています。

 

短縮型の場合、単に分割面の数式のみを指定します。

 

EXTRUSION        z = 0, 1

 

この場合、レイヤと分割面を参照するには番号を使用することになります。最初の分割面 z=0 は"SURFACE 1"という形で、第2の分割面 z=1 は"SURFACE 2"という形で参照されます。

 

レイヤ定義に関する限り、円柱内の部分と円柱外の部分とに区別はない点に注意してください。これを区別するためにはレイヤの概念と2次元平面上でのリージョンの概念とを組み合わせることになります。次の図は縦方向の横断面を表示したもので、レイヤとリージョンの区分けが示されています。

 

onelayer

 

円柱領域は 'blob' リージョンと 'Everything' レイヤとの積集合としてユニークに特定されます。