我々の熱流束の問題に戻り、自然境界条件による影響について見てみましょう。最初の例では左右の境界上で Natural(Phi)=0 という指定を行いました。これは境界上で流束が0であることに対応しています。一方、対流による熱損失がある場合の境界条件は
Flux = -K*grad(Phi) = Phi – Phi0
と表現できます。ここで Phi0 は基準の冷却温度を意味します。今 Phi0=0 として対流による熱損失がある場合の境界条件を記述してみましょう。
REGION 1 'box'
START(-1,-1)
VALUE(Phi)=0 LINE TO (1,-1)
NATURAL(Phi)=Phi LINE TO (1,1)
VALUE(Phi)=1 LINE TO (-1,1)
NATURAL(Phi)=Phi LINE TO CLOSE
結果は次に示すように両側で等温線(isotherms)が上向きとなります。

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