スクリプトの概要

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問題を記述するスクリプトはテキストファイルの形式で格納されるため、通常のテキストエディタを使えばその内容を確認することができます。スクリプトファイルは複数のセクションから構成されていますが、それらはヘッダによって識別されます。基本的なセクションには次のようなものがあります。

 

TITLE

出力に対するラベル。

SELECT

FlexPDEのデフォルト動作に関するコントロール。

VARIABLES

従属変数の規定。

DEFINITIONS

パラメータ、関係、関数の定義。

EQUATIONS

変数と偏微分方程式との対応付け。

BOUNDARIES

ドメインの幾何形状の定義。線分と円弧で接続可。

MONITORS, PLOTS

グラフィックス出力の規定。CONTOUR, SURFACE, ELEVATION, VECTORの任意の組合せが可。

END

スクリプトの終端。

 

Note:

他にもいくつかオプショナルなセクションが用意されています。それらのいくつかについては後述します。セクションの記述様式詳細についてはコマンドリファレンスマニュアルをご参照ください。

 

コメントはスクリプト中の任意の位置に挿入できます。

 

{}

中括弧で囲まれた文字列はコメントとみなされます。

!

感嘆符から始まる文字列はその行末までコメントとみなされます。

 

正方形領域上での簡単な拡散方程式は次のように記述できます。

 

TITLE  'Simple diffusion equation'

{ this problem lacks sources and boundary conditions }

VARIABLES      

u

DEFINITIONS

k=3        { conductivity }

EQUATIONS

     div(k*grad(u)) = 0

BOUNDARIES

REGION 1

START(0,0)

LINE TO (1,0)

TO (1,1)

TO (0,1)

TO CLOSE

PLOTS

CONTOUR(u)

VECTOR(k*grad(u))

END

 

スクリプトの記述例については後続ページ中でも紹介して行きます。