パネルデータモデル:条件付き固定効果推定量
固定効果に条件を付けたモデルを推定できます。LIMDEPでは次のモデル推定をサポートしています。
- 線形回帰(グループの平均偏差を利用します)
- 二項ロジット(アウトカムの和で条件付け)
- ポアソン(アウトカムの和で条件付け)
- 負の二項分布(条件付きモデルに効果はありません)
ハウスマンらによる負の二項モデルは、インデックス関数a(i) + b’x(I,t)として定式化されているので、真の固定効果モデルとは言えません。試しにすべてのダミー変数と定数項を使ってモデルをフィットしてみましょう。確かにフィット計算は実行しますが、適切なモデルは得られません。無条件モデルのセクションに記述されている無条件の固定効果モデルは、各効果が平均をシフトさせるので、真の固定効果モデルと言えます。LIMDEPはこれらの全てのモデルに対して条件付き最尤推定値を求めます。