3製品の違い

Scientific WorkPlaceScientific WordScientific Notebookは数学を始めとする科学分野向けの論文、書籍、研究資料を簡単に作成するためのワープロソフトです。特別なコマンドを使ったり数式エディタを起動することなくスムーズに文字と数式の混在する文書を作成することができます。数式はコマンドが表示されるのではなく、自然な表記で表示されます。

普通のワープロソフトと同じようなユーザインタフェースを提供していますので、数式の入力と自動番号付け、表や行列の作成、画像ファイルのインポートなどの操作方法はごく自然に習得できます。また、目次やインデックスを自動作成する機能が用意されています。文章量の多い書籍などの作成には大変便利です。

インターネット上にアップロードされているファイル(対応しているファイルのみ)のブラウザー機能が用意されています。インターネット上のファイルを閲覧し、それをローカルディスクに保存することができます。

以上が共通の特徴ですが、3製品は以下のように搭載されている機能が異なります。

次の表を参照にして必要な機能を搭載する製品を選択してください。

Q&A形式での製品の比較はこちらの項目へ

必要とする機能は? Scientific
WorkPlace
Scientific
Word
Scientific
Notebook
LaTeXによるタイプセット
書籍やジャーナルの出版
LaTeXユーザとの共同作業
数式処理(数式の計算、プロットの作成)
インターネットでの公開
イグザムビルダを利用した試験問題の作成

 

LaTeX:数式を美しく印刷出力するために開発された組版システムで、科学分野の書籍の執筆には欠かすことのできないツールです。LaTeXを使ってコンパイルされたタイプセット出力に加え、画面イメージをそのまま簡易出力する印刷形式もサポートしていますから、その時のニーズに応じて使い分けが可能です。Scientific WorkPlaceScientific Wordを利用していない、一般のLaTeXユーザとのファイル互換性を実現するPortable LaTeXでのファイル保存形式をサポートしています。

数式処理:数式処理ソフトMuPADのカーネル(計算エンジン)が内蔵されています。記述された数式の演算や求解など行うことができ、電卓を使った数学の学習にくらべ、操作性、計算能力の面で優れた機能を提供します。またMuPADとは違い、コマンドを利用して数式を実行するのではなく、自然な表記で入力した数式から直接、演算を実行します。Scientific WorkPlaceScientific Notebookを使って、数学の演習、家庭学習、レポート作成を行うことができます。

論文のための独自のアプローチ

Scientific WorkPlace、Scientific Word、Scientific Notebook は効率良く論文を作成するために、論文の内容を考える作業と、体裁を整える作業を分けて考えました。創造性を必要とする論文の内容について、それをスムーズに入力できる環境を用意しました。一方、数式や表などを美しく出力する機能は入力した情報をLaTeXに自動変換することで実現しました。

論文や研究資料の内容を入力するプロセスを論理デザインと呼びます。文書の体裁、見栄えを整える作業であるビジュアルデザインと、この論理デザインを分離することで、ユーザに創造性を発揮する時間と操作性を提供しました。一方でLaTeXによりフォントの選択、スペース調整など美しい文書を作成する作業を自動化する機能も実現しました。もちろん、ビジュアルデザインは「WYSIWYG」と呼ばれる操作環境となっています。

TeXとLaTeX

TeX(テフまたはテック)はアメリカ数学会で採用されている数学論文を記述するためのタイプセット言語です。今では数式を含む色々な科学論文の作成に多く利用されています。LaTeXはTeXの「派生言語」の一つで、リスト、目次の自動作成、クロスリファレンス、参考文献目録、表などの作成機能を強化したものです。Scintific WorkPlace と Scientific Word は1997年6月リリースのLaTeX 2eに対応しています。また、TeXコンパイラーにはKinch Computer 社のTrueTeX の最新バージョンを採用しています。

日本語の処理にはpLaTeX 2eを利用します。日本語のTeXコンパイラーはpLaTeXを採用し、タイプセット出力を表示するDVIプレビューワにはdvioutを採用しています。製品CD-ROMからインストールできます。

Q&A

  • LaTeXを使用している同僚と共同で作業したり、出版したいのですが?
     Scientific WorkPlace または Scientific Word をお使いください。製品独自のコマンドを無効にし、一般的なLaTeXシステムでタイプセット可能なTeX形式でのファイルの保存ができます。
  • 番号付けられたリファレンスや、参考文献、目次などの出版機能が必要なのですが?
      Scientific WorkPlace または Scientific Word をお使いください。LaTeXによるタイプセットで実現します。
  • 計算エンジンによる、記号による数学の計算や、2Dまたは3Dグラフの作成をしたいのですが?
      Scientific WorkPlace または Scientific Notebook をお使いください。MuPADの計算エンジンを内蔵しています。
  • 試験問題を作りたいのですが?
      Scientific WorkPlace または Scientific Notebook をお使いください。この中に含まれる Exam Builderというアプリケーションで試験問題の作成ができます。

タイプセッティング

Scientific WorkPlaceおよび Scientific Word はあらゆる分野:数学、物理学、工学、化学、コンピューターサイエンス、経済学、金融、統計、医学調査、オペレーションズ・リサーチ、論理、において執筆、投稿してる方には絶好のLaTeX文書作成ツールです。また、大学、企業、政府などの研究機関で携わってる方にも最適です。

数式の番号付け、テーブルやマトリックスの作成、グラフのインポート、目次やインデックスを作成するといった文書の基本的な作り方を、どんな方でも時間をかけずに習得できます。Scientific WorkPlace および Scientific Word は、膨大な量の文書や本の作成を簡単なものにしてしまいます。

計算

Scientific WorkPlaceおよび Scientific Notebookは、科学を教えること習うことの双方向的な学習の出入り口となるものです。よりはるかに強力で、計算機より使いやすく、レポートや調査書類、試験問題や宿題の作成などに理想的なツールです。

この二つの製品は、数学的な内容を取り扱うために最適に作られています。入力や編集作業を伴う数式の表記方法はシンプルで直接的なもので、限りなく正しい表記法です。これらは全て生きた表記であり、標準の書式の中で数式を直接計算することが出来ます。文書の中での作業は、数式などをMuPADを使って、しかもコマンドを習得する必要なく直接計算ができます。