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第2回 EViewsの導入で学生の心を掴むファイナンスの講義を実現!

明治大学 商学部 教授 北岡孝義先生

[リンク:明治大学商学部]

研究分野:金融・証券市場の実証分析
EViewsの用途:実証研究、学生の教育

論文・書籍・発行元

・「1930年代のスウェーデンの物価安定政策」(科研報告論文、日本銀行金融研究所報告論文)(2004年5月)

・『証券論』有斐閣 (共著) (2004年8月)

・「金融政策の変化とユーロ円金利先物」社会科学研究所紀要論文(2005年3月)

学生の教育にも大変熱心な北岡先生。ご自身の研究にも活用しているEViewsを、アカデミックサイトライセンスとして駿河台キャンパス情報科学センターに一括導入されました。その結果、数学が苦手な学生も解析の簡単さに驚き、また興味を持つなど、かなりの効果が上がっています。

ファイナンス教育の難しさ

「教育に興味を持っているんですよ。」

―― こう語る北岡先生は、ご自身が担当する商学部や商学研究科、グローバルビジネス研究科の授業に利用するため、2年前、明治大学駿河台キャンパスにある情報科学センターにEViewsのアカデミックサイトライセンスを導入されました。

「学生はEViewsの操作が簡単なことに驚いています。グラフもきれいに出るので、感動しますよ。」

―― このようにEViewsを導入した授業に手ごたえを感じている北岡先生ですが、これまでには試行錯誤があったそうです。

「明治大学に着任した1年目にファイナンス・証券市場論の授業で、具体的な数字を与えないで数式を展開する講義をしたんです。そうしたら難しいと評判になりました。全然わからないと。そこで、すぐに講義内容を見直し2年目からは、具体的な数字を与えて数値計算という形にしました。それでもやっぱり難しいと。」

Excelに限界を感じEViewsを導入

―― 明治大学商学部の入試では数学が必須科目ではないため、以前所属されていた国立大学(数学が必須)に比べて、数学が苦手という学生が多いのだそうです。

「学生の意欲は変わらないんですよ。数学をやっていないというバックグラウンドが違うだけで。もちろん、学生の側に数学をやらなきゃという意識もある。しかし、実際に授業を行ってみて、数学的思考に慣れていないのだと痛切に感じました。」

―― そうして行き着いたのがEViewsなのだそうです。

「Excel(VBA)だけを使って分析することも行っていたのですが、Excelでは複雑なデータ分析は困難で、金融・証券の分析をする実習で限界を感じました。そこで、今はEViewsとExcelを連携させて実習を行っています。」

―― 具体的にはどのように利用されているのでしょうか。

「私の授業では、金融・証券の時系列データの解析、予測を行っています。例えば、最適ポートフォリオの授業では、インターネットで入手した株価データの分析を行います。EViewsはTSPやPcGiveなどと競合しますが、使いやすさはEViewsが上で、初心者にも向いているといえます。」

まず実際に分析・解析することが大事!

―― しかし、数学が苦手な学生でも、解析や予測ができるのでしょうか?その点についても問題ないと言います。

「EViewsには時系列分析で使うコマンドが数多くあるので、使い方さえ心得ておけば統計学やEconometricsの深い知識がなくてもさまざまな実証が可能です。」

―― ただ、こうしたやり方には異論もあるようです。

「きちっと数学を学習してからファイナンスを勉強するべきであるとの考えもあります。当然な考えです。しかし、入試に数学を課していない私学文系の大学では、実行するのは難しい。数学、確率・統計の補習授業を設ければよいのですが、現状では大幅なカリキュラムの見直しが必要となります。」

―― そして、北岡先生はこう説きます。

「まず学生に使わせて、こういうふうに使うんだというところを見せる。自動車の運転と同じですよ。自動車の構造を詳しく知らなくとも、最初、自動車を運転すると感動しますよね。ああ、走ってると。ああいう感動と同じです。簡単な例、例えばVARモデルの実例をいくつも出していく。そういう発想で行かないと。」

―― 確かに、まず実践して興味を持てば、数学や統計を学ぶことの目的もでき、学習意欲が高まるという効果が十分に期待できそうです。


駿河台キャンパスの北岡先生の研究室でお話をうかがいました。

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